債権放棄[さいけんほうき]
債権放棄とは、金融支援策の1つで、金融機関が貸出金の一部の返済を免除することをいう。例えば、企業が倒産すると、銀行が回収できない債権が増え、関連企業が連鎖倒産する可能性がある。このような事態を防ぎ、損失を最小限に抑えるために、銀行が債権の一部を免除し、企業の経営再建を支援する。債権放棄を行うのは、@倒産処理をしないで債権放棄を行うほうが、残債権の回収額が大きくなると想定される場合、A税効果会計が厳格化されているため、引当金を積み続けるよりも、債権放棄を行い、損金扱いにしたほうが有利な場合などがある。