赤字決算だと融資を受けることは難しいのか?:
決算書が赤字だから銀行融資を受けることが難しいのではなく、
「赤字決算は返済できる可能性が乏しいことから銀行の審査が厳しくなる」
のです。銀行の審査のポイントは、「返済できるのか?」なので、しっかりと返済
が可能だということを伝えれば、赤字決算だとしても銀行融資を受けることは可能です。
では、赤字決算の企業が銀行融資を受けるにはどうすればいいのか?ポイントは、
赤字の原因を明確に伝える
赤字になったのにいくつかの原因があります。その原因を明確にし、
それを銀行に伝えましょう。
赤字の原因が一時的な場合なのか?慢性的なものかによっても対応は変わります。
大事なことは、赤字の原因を分析し、明確にして伝えることです。
黒字転換の対策を伝える
赤字に転落した事業を黒字に転換できる対策を立てましょう。
売上を向上して黒字にするのか?
経費を削減して黒字にするのか?
人件費を見直して黒字にするのか?
黒字転換までの道筋がしっかりと明確にされていれば、銀行は赤字決算だからと
言って完全拒絶する対応にはなりません。
現時点の業況を伝える
決算書では赤字に転落していたとしても、現時点での業況が黒字になっているのかどうかを試算表などを提出して伝えることも大事です。
決算の赤字が減少傾向になっているのであれば、銀行融資の可能性は広がります。
だから、足元の状況を伝えるためにも試算表の提出が必要です。
上記のポイントを押さえれば確実に銀行融資を受けられるわけではありませんが、
可能性は高まりますので、是非押さえてもらいたいところです。